荏原グループ環境目標(2020年度) 2020年度の成果
1. 日常業務における環境保全活動 
① 水質汚濁防止、大気汚染防止など環境法令に対する自主管理基準値を順守する。
事務所・事業所毎に汚染防止活動を実施し、基準値を全てクリアした。
② 各事務所・事業所は廃棄物の排出量を継続的に削減する。
廃棄物のマテリアルリサイクル率95%以上を維持する。
最終埋立処分率3%未満を維持する。
廃棄物処理委託契約書における法定記載事項の順守を徹底する。
優良認定制度の活用を図る。
・マテリアルリサイクル率 97.5%
・最終埋立処分率 1.9%
・優良認定業者との処理委託契約が励行されており、優良認定制度の活用が推進されている
③ CO2排出量を継続的に削減する。
2019年比 13.0%増
*電力の排出係数は2000年固定(0.357kg-CO2/kWh)を使用
2019年比 8.6%増
*電力の排出係数としてマーケット値を使用
④ 上水使用量を2000年度比30%削減する。 2000年度比 29.8%減
*2000年度(2000年4月-2001年3月)、2019年度(209年1月-12月)で集計
⑤ PRTR排出量を継続的に削減する。
VOC排出量を2000年度比で30%削減する。
PRTR排出量 2019年度比 30.9%減
VOC排出量 2000年度比 59.5%減
*VOC排出量は、荏原で使用の多い8物質を集計。
*2000年度(2000年4月-2001年3月)、2018年度(2018年1月-12月)、2019年度(2019年1月-12月)で集計
⑥ すべての事務所・事業所で、研究開発計画、設備の計画、工事、運用に際し環境リスクを把握し、リスクの最小化を図る。
・すべての事務所・事業所で実施する工事に対して環境審査を実施し、リスクの最小化に努めた。
・敷地外に環境影響を及ぼす環境汚染は発生しなかった。
2. 事業活動における環境保全への貢献
⑦ 製品ごとに業界トップクラスの環境性能達成に向けた方針、目標を設け、その実現を図る。
長期ビジョン「E-Vision2030」を策定した。10年後のありたい姿の一つとして「CO2約1億トン相当の温室効果ガスの削減」を挙げ、事業を通じた社会への貢献により社会・環境価値を向上させることを設定した。
・事業ごとに定める重要成果指標(KPI。例えば従来比消費電力削減、従来比重量削減など)の成果を「統合報告書2020」で公開した。
・既存UCW型ポンプのポンプ部とモータ部の一体化(キャンド化)をシリーズ化(UCWC型)した。キャンドモーターポンプは完全無漏洩を実現するため可燃性・毒性液体等の取扱いで環境・人体影響を低減する。また従来に比べて小型・軽量・省スペースとなる。
⑧ 調達品中の含有化学物質情報を管理し、当社製品中の含有情報を顧客へ伝達するための仕組みを確立し運用する。
・風水力機械カンパニーでは、カスタムポンプ部品ベースでRoHS指令に係る代替材料の検討を開始した。
・風水力機械カンパニーの標準ポンプでは、SSPD,SSPC型のサプライヤーからRoHS規制物質の不使用証明書を入手した。
・精密・電子事業カンパニーでは、RoHS2対応製品であるドライ真空ポンプのサプライヤに対しPFOA含有調査を行い、意図的含有はないことを確認した。
⑨ LCAの観点から、塗料成分、材料成分等の技術標準を継続的に見直し、製品のライフサイクルを通じた環境負荷の削減に努める。
CSR調達における環境配慮項目について、基準を設け推進する。
・調達品への含有禁止物質リスト(EU RoHS 指令Ⅱに準拠する11物質)を定めたグリーン調達ガイドラインを運用中。
⑩ 地球温暖化対策分野に使用される製品の提供を促進する。
a 太陽電池製造用ドライポンプ
b 海水淡水化向けポンプ及び機器
c 原子力発電所向けポンプ
d 高効率モータによる省エネルギー汎用ポンプ
e 高効率冷凍機
f バイオマス利活用事業
・製品使用時のCO2排出量削減に貢献する新製品をリリースした(高効率の鋳物単段直動ポンプGSD、小型,軽量,省エネ給水装置F3100 NEO(MG型)、高効率両吸込みポンプCB型のシリーズ拡大、アメリカエネルギー規制(DOE)の基準対応ポンプCDU,3U等)。
・カーボンニュートラルなバイオマス発電設備を納入し運転開始した(S向けバイオマス発電所)。
3. 環境マネジメントへの取り組み
⑪ 環境マネジメントシステムをグループで運用し、ルールの共通化に向けて継続的な見直しを行う。
環境マネジメントシステムとエネルギー管理、労働安全衛生、品質管理等とのマネジメントシステムを連携させる。
・サイト毎に構築していた環境管理システムを2017年度に荏原製作所として1本化し、継続して運用中。
・品質管理システムと連携し一部運用中。
⑫ 国内外のグループ主要拠点でコーポレート環境監査を継続的に行い、環境リスク管理を徹底する。 ・精密カンパニーのグループ管下8社に対し、オンラインサーベイを実施した。
⑬ 生物多様性に配慮した環境教育、森林保全活動などの環境貢献活動を実施し、グループ全従業員に高いエコマインドを定着させる。
・全従業員を対象とした「全社一般環境教育 STEP19」を実施した。
・毎年実施している「荏原製作所 水と空気と環境の森」環境保全活動、環境の日・環境月間の活動は、2020年度はコロナ禍のため中止した。
⑭ 統合報告書によって継続的に事業活動に伴う環境情報を公開する。
特に、製品の環境評価情報の充実に努める。
環境ラベル適合製品の売上を継続的に向上させる。
統合報告書2020を発行し、環境情報を公開した。
エバラ時報及び展示会等にて、製品の環境評価情報等を公開した。
・各事業の重要成果指標(KPI)として、対象製品の従来比消費電力削減、従来比重量削減、ごみ焼却発電量、バイオマス発電量等を定め、取組と成果を公開した。
・高効率技術や最適化制御技術に代表される標準ポンプにおける当社の卓越した技術を象徴する技術ブランドとして制定された「eDYNAMiQ」について、国内では展示会を中心に、海外ではグローバル市場向けのプロモーションを中心に展開している。
⑮ 荏原グループの事業活動、環境保全活動で培った専門知識を活かし、環境技術セミナー等の社会貢献活動を行う。 ・畠山清二記念荏原基金及び荏原の経験と技術を生かし、海外の大学等を拠点とした技術講座を毎年実施してきたが、2020年度はコロナ禍のため中止した。